ご案内
おの小児科分院の診療内容
分院では感染症(カゼ・嘔吐下痢など)の診療は行いません。
◆診療時間
午前(9時から12時/受付時間 9時分から11時30分)
午後(14時から17時/受付時間 14時から16時30分)
土曜日・日曜日・祝日は休診となります。
◆主な診療内容
乳幼児健診、予防接種、乳児・幼児の育児相談、夜尿、便秘
皮膚疾患、心臓疾患、神経発達症、起立性調節障害、不登校など
*1人の診察に時間がかかるため、原則として電話で予約してご来院ください。
*神経発達症、起立性調節障害、不登校で初めて受診される方は
できるだけ来院される前に
またはFAXでご連絡ください。
事前にご相談した上で、受診していたきたいと考えています。
おしらせ
★予防接種情報★(2025年9月1日)
インフルエンザ予防接種の予約を9月9日(火)から受け付けます。
2歳から18歳使用できるフルミスト(鼻に噴霧する生ワクチン)も公費助成の対象になりました。
未就学児は不活化ワクチンがフルミストより有効率が高いため、原則として不活化ワクチンを接種する予定です。
フルミストの接種を希望される方はご相談ください。
2期MR(麻疹・風疹)ワクチン接種についてのお知らせ
昨年度にMRワクチンが不足したため、MRワクチン1期・2期が接種できなかった方は、 1期、2期ともに接種対象期間が2年間延長(1期は4歳になる前日まで、2期は令和9年3月末まで)されています。
1)日本小児科学会は3種混合と不活化ポリオワクチンの任意接種を推奨しています。
1.学童期以降の百日咳とポリオに対する免疫を維持するために
就学前の3種混合・不活化ポリオワクチンの追加接種を推奨しています。
2.2 種混合ワクチンの代わりに
3 種混合ワクチンの追加接種(任意接種)を推奨しています。
2)新型コロナウイルスワクチン接種を、小児科学会・小児科医会は推奨しています。
こども用のワクチンは、副反応が軽く、発熱もほとんどありません。
感染症情報(10月31日)
諫早市では、新型コロナウイルス感染の患者さんが1日10人程度の状況が続いています。
インフルエンザは1日数人程度で、本格的には流行していません。予防接種を受けてください。
百日咳流行についてのお知らせ
百日咳患者数が増加して、重症例・死亡例も報告されています。
百日咳は、ほとんど発熱がなく、初期にはカゼと同じ症状で診断が難しい病気ですが、新生児・乳児は重症化しやすく、注意が必要です。
百日咳は非常に感染しやすい病気です。1人の感染者から12~16人に感染すると言われています。
また、最近流行している百日咳は、これまで使用されていた抗生物質が効かない耐性菌になっているため、ワクチンで予防することが必要です。
乳児は重症化しやすいため、2か月になったら5種混合ワクチンを接種することが重要です。
百日咳の症状は、普通のかぜ症状で始まり、しだいに咳がひどくなってきます。
発熱はないか、あっても微熱程度で、早期診断するためには、遺伝子検査・抗原検査が必要で、初期に普通のカゼと見分けることは困難です。
その後、特徴的な咳(短い咳が連続的に起こり、続いて、息を吸う時に笛の音のようなヒューという音が出る)がでるようになり、百日咳と診断されます。
しかし、乳児期早期では特徴的な咳がなく、無呼吸発作からチアノーゼ、けいれん、呼吸停止になることがあり、合併症として脳症もみられます。
乳児には、とても危険な病気です。
2か月からのワクチン接種が重要ですが、百日咳ワクチンは、接種後数年で効力が低下してくるため、幼児期から学童期(7歳をピークに5歳から15歳)に感染する児が増加しています。
そこで、日本小児科学会は、任意接種で、就学前の3 種混合ワクチンを接種と小学6年生で接種する2種混合を3種混合にするよう推奨しています。
また、乳児を百日咳から守るために妊娠中に3種混合ワクチンを接種することも推奨されています。
成人の百日咳では典型的な発作性の咳嗽はみられず、軽症で診断できないことが多く、新生児・乳児に対する感染源になることがあります。
そのため、新生児・乳児を取り扱う医療関係者にも3種混合ワクチンの接種が推奨されています。
百日咳は、特有の咳が消失するまで又は 5日間の適正な抗菌薬投与が終了すれば登園・投稿は可能ですが、
現在流行している百日咳の多くはこれまでの治療薬に耐性で5日間の抗菌薬治療後も他の人に感染する可能性があります。
咳が続いている間はマスクなどの咳エチケットが必要と考えられます。
- 百日咳は乳児が罹ると無呼吸・脳症などで死亡する可能性がある危険な病気です。
- 百日咳は、感染力が非常に強く、初期に診断することが難しい病気です。 これまで使用されていた抗生物質が効かない耐性菌が多くなってきたため、予防接種が大切です。 予防接種歴を確認して、未接種の児はワクチンを接種しましょう。
- 2か月になったら5種混合ワクチンの接種をすぐに開始しましょう。 年長さんには任意接種ですが、3種混合ワクチンを接種しましょう。
- 6年生の2種混合接種を任意接種になりますが、3種混合にすることが推奨されます。
11月の予定
- 11月 7日(金)コンパス発達支援センター健診のため、午前の診療は10時30分までになります。午後は通常通りです。
- 11月19日(水)諫早市教育委員会のため、診療は16時までになります。
- 11月20日諫早市学校保健会理事会のため、14時45分から15時45分の間は診療できません。
- 11月21日諫早市教育委員会表彰式のため、14時45分から16時15分の間は診療できません。
ワクチン情報
・RSウイルスに感染すると呼吸困難になることがあり、6か月未満の乳児が重症化しやすいため、注意が必要です。
RSウイルスワクチンを妊娠後期に母体に接種すると胎児に免疫が移行して、新生児・乳児の重症化を予防することができます。
妊娠中の方は、ご相談ください。
・4月から小児用肺炎球菌ワクチンが13価から15価に変更になり、筋肉注射が可能になりました。
また10月から、20価ワクチンも接種できるようになりました。
小児用肺炎球菌ワクチンは接種後に発赤・腫脹がみられることが多いため、筋肉注射を行っています。
・4月から4種混合ワクチンとヒブワクチンを混合した5種混合ワクチンが使用できるようになりました。
日本脳炎ワクチンを6か月から接種しましょう!
日本脳炎ワクチンは3歳からが標準的な接種時期ですが、日本小児科学会は流行地域の小児に生後6か月からの接種を推奨しています。
諫早は流行地域で、最近4年間で3人日本脳炎の患者が報告されています。
小児の日本脳炎患者は2006年に熊本で3歳児
2008年に高知で1歳児、熊本で7歳児、2010年に山口で6歳児、2011年に沖縄で1歳児、福岡で10歳児、2013年に兵庫県で5歳児、2015年に千葉県で11か月児が報告されています。
6か月から日本脳炎ワクチンの接種を開始してください。
インフルエンザワクチンは発症を予防するワクチンではなく、症状を軽くするためのワクチンです。
不活化ワクチンで効果は6か月程度しか持続しません。
インフルエンザウイルスが変化するため、毎年接種する必要があります。
諫早医師会と新潟大学公衆衛生学教室が行った調査でワクチンを接種した人は
2011~2012年シーズン:A型で1~2歳55%、3~5歳32%、6~11歳8%。B型で1~2歳33%、3~5歳25%、6~11歳2%、感染者が少なくなっていました。
インフルエンザに罹ったことがない年少児はワクチン接種が特に有効でした。

